私の経験から得た学び

2年間の自治会長経験を通じて強く感じたのは、「完全に公平な選び方は存在しない」ということです。立候補制でも推薦制でも、輪番制やくじ引きでも、必ず「偏り」や「不満」は生まれます。誰もが納得できる制度を追い求めるよりも、「できるだけ無理のない関わり方」を模索することの方が現実的であり、地域にとって持続可能だと学びました。
そのためには、役割を押し付け合うのではなく、住民が協力し合って支え合う姿勢が欠かせません。「会長だから全部やる」のではなく、「会長は旗振り役で、住民がそれぞれ少しずつ力を出す」という形に変えていく必要があります。実際、行事や会議で「人手が足りない」と声を上げると、多くの人が短時間でも手伝ってくれました。小さな協力の積み重ねが、会長一人の負担を和らげるのです。
また、会長を経験した人が次の世代にどう引き継ぐかも大切です。私自身、任期を終える際には、後任の方に業務マニュアルを残し、行政との連絡方法や行事準備の手順を整理して渡しました。こうした工夫があると、次に引き受ける人の心理的ハードルは下がり、地域の継続性が守られます。
会長経験は決して楽なものではありませんが、その中で得られた「工夫すれば無理なく続けられる」「支え合えば地域はもっと楽になる」という学びは、次の世代に伝えていくべき財産だと感じています。
まとめ
自治会長・町内会長の選び方は、どの地域でも頭を悩ませるテーマです。立候補や推薦、順番制やくじ引きなど方法はいくつかありますが、どれにもメリットとデメリットがあり、「これが正解」という答えはありません。大切なのは、住民一人ひとりの事情や思いをできるだけ尊重しながら、無理のない形で役割を分担していくことだと思います。
私自身、会長を務めた2年間は決して楽なものではありませんでしたが、その中で「ありがとう」と声をかけてもらえた瞬間や、地域がひとつになって行事をやり遂げた達成感は、今でも心に残っています。苦労もあったけれど、地域を支える喜びも確かにあったのです。
これから会長や役員を務めることになる方も、「一人で抱え込む必要はない」ということを忘れずにいてほしいと思います。できることを少しずつ持ち寄りながら、押し付け合うのではなく、支え合う気持ちで進めていけば、地域のつながりはきっと強くなっていくはずです。