実際に自治会長を務めて感じた課題

私が自治会長を務めたとき、まず最初に直面したのは会長選出の場そのものでした。ある年の選出会議では、誰も名乗り出ず話し合いが平行線のまま続き、結局深夜までかかったことがあります。公平に決めたい一方で「自分はできない」という理由が並び、時間だけが過ぎていくあの空気は重苦しく、地域のつながりの脆さを実感しました。
次に、私自身が会長を引き受けることになった経緯も「押し切られるように承諾した」形でした。本心では迷いがありましたが、場の空気や「誰かがやらねば」という責任感に流され、断る選択肢が取りづらかったのです。
実際に役割を担ってみると、想像以上の負担がありました。行事の準備や行政との連絡調整、会計や文書仕事まで、こなすべき業務は多岐にわたり、仕事や家庭との両立は容易ではありませんでした。
しかし一方で、得られるものもありました。住民から「ありがとう」と声をかけられたときの嬉しさや、地域行事が無事に終わったときの達成感は、苦労の中でも心に残っています。負担とやりがいが常に表裏一体であることを、身をもって感じた2年間でした。