今月1日の自治会組長会議で配布した「自治会デジタル化のためのアンケート」ですが紙に記入されたものは来月の組長会議で回収するためまだ何もありませんが、QRコードからGoogleフォームで回答する形のアンケートはぼちぼち回答がされているようで現在31件の回答があります。
31件が多いのか少ないのか比較のしようがありませんが、500世帯に配布したアンケートです。2週間余りでこれぐらいの回答が集まっているならまぁまぁなのかな?と思っています。アンケート結果についてみてみましょう。
自治会・町内会のデジタル化のためのアンケート途中経過
あなたの年齢は?
QRコードからのアンケートという事で抵抗のある方も多いのかと思います。特に高齢の方は敬遠しがちなのかと思います。アンケートに回答してくれている人も40代、50代が半数以上を占めています。しかしわずかですが70代以上の方もオンラインのアンケートに回答していただいています。
あなたのインターネット・通信端末は?(複数回答可)
QRコードからのアンケートですのでスマートフォン所有率は100%です。紙のアンケート結果ではどの程度になるのか興味深いところですね。パソコンを所有している人も一定数いますね。仕事で使う人もいると思いますし、スマホでは画面が小さすぎて見づらいという事もあるでしょう。ウェブサイトの閲覧も何だかんだ言ってパソコンの方が快適に閲覧できます。
アンケートでは尋ねませんでしたが多くの家庭のインターネット環境は光回線だったりケーブルテレビでWi-Fi環境が整っていると思います。もうすこしタブレット端末を利用している家庭が多いのかと思いましたが半数以下だったのはちょっと意外でした。僕の高齢の両親はパソコンもあるのですがウェブサイトの閲覧はもっぱらタブレット端末です。持っているとかなり便利ですが…
自治会の活動でデジタル化してほしい内容は?(複数回答可)
回覧板のデジタル化・オンライン化
自治会や町内会の活動でデジタル化してほしい内容についてです。予想通りこちらは「回覧板のデジタル化・オンライン化」を望まれる方が80%を超えています。回覧板はいちいち回さないといけないという煩わしさもありますが回覧板が回ってくる頃には行事が終了していたり道路工事も終了していたりするタイムラグがあることが問題です。
LINE、SNS、ホームページを活用した情報発信や伝達
LINE、SNS、ホームページを活用した情報発信や伝達も半数以上の方が希望されています。このあたりは比較的簡単に導入できることだと思います。問題は発信した情報が確実に自治会員に届くことが必要です。ホームページだけでは自治会員自ら主体的にアクセスしないと情報にたどり着くことが出来ません。LINEなどのSNSを織り交ぜて情報発信する必要があるでしょう。
組長会議のオンライン化
組長会議のオンライン化を希望される方も多いですね。僕が会長を務めた自治会では毎月1回組長会議を開催しています。会議とは言っても連絡事項の伝達がほとんどで何か議論をするという事はほとんどありません。しかし市の広報や配布物を配るという役割もあるため完全にオンライン化することは難しいかもしれません。
自治会費・町内会費のオンライン決済
自治会費や町内会費のオンライン決済を希望される方の割合も多いです。現在は組長さんが各世帯を回って現金で集金しているので煩わしく感じる方も多いと思います。現在当自治会の自治会費の集金は組長が集めた会費をブロック長がとりまとめ、それを会計に渡します。会計は入金世帯数と金額のみチェックすればよいのですが、オンライン決済を導入した場合、会計がどの世帯が会費を入金したかをチェックする必要があります。この会計の負担は相当なものになるのではないかと思います。
現在自治会員の名簿は手書きの台帳で保存しているのみなので、まずは世帯名簿をデジタル化する必要があります。自治会運営アプリを活用すればこのあたりの仕組みがすべて整っていると思うのですが自治会運営アプリの導入はコスト的に単一の自治会、町内会ではハードルが高すぎます。自治体全体での導入を自治体予算でお願いしたいところですね。
自治会のデジタル化についてのご意見
今回のアンケートの自由記入欄に書いてくれたご意見も紹介します。
デジタル化大賛成!これからの時代についていかなくては、生活出来なくなります。いくつになっても、チャレンジしていくことが大切だと思います。
組長の負担を減らす為にデジタル化に賛成です。広報とよはしもデジタル化できたら組長会が減らせると思います
組長さんの負担を軽くする事と長内のコミュニティを簡素化して速やかに行えるようになれば良いですね。
自治会や町内会のデジタル化は必要と考えておられる方は結構いらっしゃいます。実際ほかの自治会や町内会の役員の方もデジタル化の必要性は感じています。ただ、何をどうすればいいのか?が分からないし知識もスキルもないので手つかずになっている自治会や町内会が多いと感じます。
デジタル化に大賛成ですが、お年寄り世帯の対応を考えて欲しいです。
ペーパーレス化.SDGs良いですね。
会議もLINE等で済めば楽だと思います
回覧板はコロナやインフルエンザ等、罹患時に回すのは不安を感じるため、ぜひオンライン化していただきたいです。 オンラインに対応できない方もいるかもしれませんが、うまくできたらと思います。
その他にも色々なご意見をいただきました。このアンケート結果を踏まえて当自治会のデジタル化をどうしていくかを考えていきたいと思います。大切なのは無理をせず出来るところからですね。デジタル化とかオンラインでというものに抵抗を感じている方も多いのが現実です。そのような方の意見もしっかり取り入れつつ自治会や町内会の運営が多少なりとも効率化できるようになればいいと思います。
まだ紙のアンケート用紙が回収できていないので最終的にどのようなアンケート結果になるかわかりませんが、来月の組長会議で集まってくるアンケート用紙を見るのが楽しみです。
コメント
コメント一覧 (2件)
記事をいくつか読ませて頂きました。私も令和5年度自治会長してました。自治会の規模感も管理人さんと同じくらいかなと思います。令和6年度からデジタル化を進めようと計画書を作って総会にかけましたが一部の反対者にケチョンケチョンに言われ取り下げとなりました。計画書が甘い、自治会長退任してそんなことして、何かあったら責任とれるのか?などなど…そちらではデジタル化は総会のようなもので決定しましたか?私もデジタル化のアンケートをとり、93%は電子回覧板や自治会費の引き落とし何かしらに協力できると回答があったにも関わらず取り下げとなり、なかなか厳しいです。
こんにちは。コメントありがとうございます。3月で自治会長は退任し今年度は顧問という位置づけです。そんな中で自治会のデジタル化を進めようと提案をしました。5月1日の組長会議でアンケート用紙が戻ってきましたので現在集計中です。後日また記事にしようかと思っていますのでお待ちください。確かにデジタル化を進めるとその年度の自治会役員のスキルで立ち行かなくなる可能性もあります。しかしだからと言って進めて行かないのも問題ではないかと思います。アンケートを一部見た感じではデジタル化、特にデジタル回覧板などは要望が多く感じました。当自治会では「すみよい町づくりの会」という自治会内の別組織があり登校見守り活動や夜の防犯パトロール活動を行っています。デジタル化についてもこの組織内で行っていくことを見据え自治会員のスキルアップも含めて進めて行けたらと考えています。今のところの流れでは総会で決めるまでもなく「まずは出来ることをやってみましょう」という感じですね。