自治会の悩み① ― 清掃活動の担い手不足

多くの自治会にとって大きな悩みとなっているのが、清掃活動の担い手不足です。定期的に行われる公園や道路の清掃、側溝の泥上げ、夏場の草刈りなどは地域を快適に保つうえで欠かせませんが、実際には参加者が減少し続けています。背景には、住民の高齢化や共働き世帯の増加があり、「時間も体力も限られている中で自治会活動までは難しい」という声が年々強まっているのです。
その結果、参加できる人に負担が集中しやすくなります。とりわけ自治会役員に回ってくる労力は大きく、清掃活動の準備から当日の指揮、終わった後の処理まで一手に担うことも少なくありません。「なぜいつも同じ人ばかりが動くのか」という不公平感が広がれば、活動自体の継続が難しくなってしまいます。自治会の雰囲気が悪化し、役員のなり手不足をさらに加速させる悪循環にもつながります。
ここで浮かび上がるのが、「530運動」のような全市的な取組みと、自治会単位での活動のギャップです。530運動では行政や学校、企業など多様な主体が関わり、市民全体で「街をきれいにする」という共通の目的を支えています。それに比べ、自治会単位の清掃活動は規模も人手も限られており、どうしても個人負担の比重が大きくなってしまいます。
この現実を前に、自治会は「清掃は地域の責任」と抱え込むのではなく、行政や学校、企業と協力し、より広い枠組みでの活動へと発展させていく必要があるでしょう。負担を分かち合う仕組みを整えることが、清掃活動を持続可能にする第一歩になるはずです。