街頭消火器(地域によっては街路消火器というようですが)をご存じでしょうか?上の写真のように住宅街や町のいたるところで見かける赤い箱に入った消火器。これを街頭消火器、街路消火器と言います。ところでこの消火器は誰が設置して誰が管理しているかご存じでしょうか?これが自治体によってさまざまで自治体そのものが設置管理していたり、消防本部で管理していたりするところもあれば自治会や町内会、自主防災組織で管理しているところもあります。
僕が自治会長を務める豊橋市では街頭消火器の維持管理は自治会に任されています。消火器の設置や更新などの費用は市からの補助があり概ね2分の1が補助されます。ちなみに当自治会には街頭消火器が26ヶ所あります。
街頭消火器の設置場所と設置基準
街頭消火器は多くの場合は公共施設のフェンスや建物壁に設置されていますが住宅街ではそのような場所はありません。個人の土地や壁、フェンスなどを所有者に無償提供してもらって設置しているところが多いです。街頭消火器はいざというときに活用されないといけないため道路に面していて目立つ場所に設置される必要があります。
街頭消火器の設置基準は自治体によって異なっており100メートル四方に1本とか30世帯に1本など自治体のウェブサイトで街頭消火器の設置基準を掲載しています。ちなみに豊橋市は10世帯に1本という目標があります。当自治会は500世帯以上ありますので本来は50本というところですが現実は26本と目標の半分程度しか設置されていません。
偏りがある街頭消火器の設置場所
上の地図をご覧ください。うちの自治会の街頭消火器の設置場所です。住宅の密集具合と消火器の設置具合に偏りがあると思いませんか?右側の地域は比較的満遍なく街頭消火器が設置されています。しかし中央上部のキレイに区画整理された地域はとても少ないです。どうしてこのような偏りが出来たのでしょうか?
実は中央上部の地域は平成10年以降に農地から宅地に開発された地域で道路もきれいに区画整理されています。このあたりの住宅は家の前が駐車場になっている家がほとんどでフェンスや壁がありません。隣の家との境目のフェンスに設置することも可能かもしれませんが車を複数台持っている家ばかりですのでスペース的に難しいのでしょう。
自治会や町内会による街頭消火器の維持管理
昨年度はじめて自治会長を引き受けたときにこの街頭消火器の管理が自治会で行われていることをはじめて知りました。多くの方はそれぐらいの意識だと思いますが「管理しないといけない」となると話は別です。豊橋市の基準では10年ごとに交換しないといけません。壊れていたり紛失していないかもチェックしないといけません。
それは誰の役目?
はい、自治会長らしいです…
自治会長を引き継いだ時にもらった街頭消火器の設置場所地図、それと26本の街頭消火器の製造年と設置住所の一覧表。一覧表によれば10本の更新があります。地図も古く分かりにくいのでGoogleマップで地図を作成しました。
写真も撮影して消火器番号と製造年が一目瞭然に
僕の仕事はウェブの制作です。Googleマップを活用することは日頃からよくやっていることなのでこれぐらいのことはすぐに出来ます。地図上の消火器アイコンをクリックするとそれぞれの消火器の写真が表示され街頭消火器の番号と消火器に記載されている製造年が一目で分かるようにしました。
スマホで道順案内もしてくれる
Googleマップはスマホアプリなら道順表示もしてくれます。実際の火災の時にどこまで活用できるかは不明ですが少なくとも普段から街頭消火器がどこにあるかを確認しておいたり自治会長が今後、街頭消火器のチェックをするときに活用できるでしょう。当自治会ではこの街頭消火器地図を組長さんに共有してもらい自分の組の消火器の管理(清掃・草刈りなど)をお願いしています。