年度末が近づいてくると次年度の自治会や町内会の役員体制について考えないといけなくなってきます。組長や班長は輪番で回ってきたりしますが自治会長や町内会長ともなると仕事量も多くなりそう簡単には決まりません。私が現在自治会長を務める自治会においては今週末に令和6年度の役員、委員を決める会議が開かれます。
希望アンケートを事前にとっておいた
当自治会は40の組と4つのブロックで構成されています。役員や委員の構成は今年度までは以下のようになっていました。
- 自治会長
- 副自治会長
- 会計
- 書記
- 会計監査
- ブロック長
- 広報委員
- 社会教育委員
- 体育委員
- 文化委員
- 防犯委員
- 婦人部&行事委員
- 清掃指導&集会場管理委員
- 交通安全委員
年末にこれらの役員・委員から希望の役職を選んでもらうアンケートをとりました。
当自治会で行った自治会の役員、委員の希望調査票です。もしかすると活用したい方がいるかもしれないのでダウンロードして自由にご利用ください。
アンケート結果は?
さて、アンケートを回収し集計しました。さて結果は?
ご覧のように大体うまく希望の委員が分かれました。普段は嫌がられるブロック長や会計、書記を希望される方もいます。これならうまく来年度の役が決まりそうですね。「自治会長」と「副自治会長」を除いては…
そう、「自治会長」と「副自治会長」を除いては…
しつこいですが「自治会長」と「副自治会長」を除いては…
まぁ、予想通りですね。
委員を大幅変更(;゚Д゚)
様々な委員がありますがそれぞれの委員は一人が代表として校区自治会の会議に出席し校区の行事の準備をしたりします。それらの行事には委員も参加します。さて年末の校区自治会の会議の時のことです。令和6年度から委員の構成を大幅に変更することが決まりました。
コロナ禍で中断していた様々な行事が、いろいろ見直した結果、もうやらないという事に決定しました。割とどうでもいい行事が多かったので、それはそれで良いことと思いますが、アンケートの意味が無くなってしまいました。新しい役員・委員の構成はこのようになります。
- 自治会長
- 副自治会長
- 会計
- 書記
- 会計監査
- ブロック長
- 広報委員
- 社会教育委員
- 防犯委員
- 婦人部&行事委員
- 清掃指導&集会場管理委員
- 交通安全委員
随分とスッキリしてしまいました。無くなってしまった委員はみんな防犯委員か交通安全委員に回ってもらうことになりそうです。
自治会長・副自治会長の決め方
さて問題は自治会長と副自治会長です。僕が自治会長を引き受けることになった2022年度ですが、その時はこのアンケートを提出した後、当時の自治会長と住みよい町づくりの会という町内の団体の会長が家にやってきて懇願され引き受けてしまいました。そのあたりのいきさつは別の記事にまとめていますので興味のある方はご覧ください。
昨年末からアンケートに名前の出ている何人かにあたって自治会長の打診をしましたが引き受けてくれそうな人はおらず、何も根回しの無いままに新役員を決める会議を迎えることになりそうです。
他の自治会や町内会はどうやって会長を決めているのだろう?
ひとことで自治会長、町内会長と言っても地域性や加入している会員数にもよるかと思います。予算の規模や行われている行事やイベントの規模や負担など条件は様々です。当自治会は500世帯で決して規模の小さい自治会とは言えません。結構やらなければいけない仕事があります。それぞれの仕事内容の是非や必要性はすぐに改革できるものでもないのでさておき、ある程度責任をもってこなしてくれる人でないと自治会活動が滞ってしまいます。
ほとんどの人は会長をやらなければならないという事になったら、試行錯誤しながらもなんとか役を務めようと努力しますが、中には「私は出来ないって言ったでしょ!」を本当に実行し周りが大変な思いをするという事も無いわけではありません。そういう事態に陥ることは避けたいところです。
自治会長は順番に回ってくる
一番よくあるのが「会長は順番に回ってくる」というものです。当自治会もブロックごとの輪番制です。しかし僕が自治会長を引き受けたときにすでにその輪番制は崩れています。輪番を守っていた時も「自治会長代理」なんて役職があって実質その人が自治会長なんていうよく分からない時期もありました。この輪番制は一度崩れると元に戻すことは難しいです。
来年度は○ブロックが会長の番ですよ。
ほんとは去年だったハズですよ。去年やらなかったんだから来年だってやらないです。
くじ引きで自治会長を決める
自治会長や町内会長をくじ引きやあみだくじで決めてしまうところもあるようですが、当自治会のように規模が大きくなってくると人によっては重圧で押しつぶされてしまう人もいるかもしれません。実際2年間にわたって自治会長をやってきましたが「何でここまで言われないといけないの?」と心が折れそうになることもしばしば。特に人生の先輩方、以前自治会長をやったことのある方の多いのですが高圧的な物言いで「昔はこうだった」論を押し付けてきます。これらに対してやんわりと時にはビシッと対処する必要があります。
くじで決めるのは平等のようですが何の心構えも無くしてひとりの人に自治会長職を押し付けるのも酷な気がします。出来る人にあたればよいですができない人にあたってしまうと皆が不幸になります。
会長をやってもいいと手が上がるまでひたすら待つ
当自治会ではブロックごとの輪番制ですがそのブロックの中からどうやって会長を選ぶかというと「ひたすら待つ」という事を以前はやっていたようです。手を上げたら負けという持久戦です。耐えられない沈黙の時間です。ただくじ引きや順番に回ってくるのと違って多少なりとも手を挙げる人には「自治会長を引き受けるぞ」という前向きな意思が多少はあるので自治会運営はうまくいきやすい気がします。
そもそも自治会長の仕事をみんなが知らないことが原因では?
僕が自治会長を引き受けたときも前任の会長に「何をすればいいかわからないのにいきなり会長なんてムリでしょ?」と断りました。まぁ帰ってくれそうにないので引き受けたのですが、何をすればいいのかわからないのは一番不安でした。特にコロナ禍で様々な行事が中止になっていたなか、徐々に再開というタイミングで行事を行っていたころの資料がほとんどありませんでした。
当自治会の会長の任期は1年毎なので本来は今年度、他の人に引き受けてもらえばよかったのですが、1年間やってみて「一度様々な資料を整理したほうがいい」と。そうしないと引継ぎがうまくいかないしいつまでたっても昭和の自治会運営で自治会自体の存在意義が問われる。という事でさらに1年自治会長をやってきました。
2年目はやはり年間を通して何をやればいいのか分かっているので余裕をもって自治会を運営できたかと思います。自治会長は確かに自分の時間も取られるし大変です。しかし組織の運営という点では学びになることも多いですし前向きにとらえれば自分自身の成長につなげることが出来ると思います。
自治会の役割、自治会長の役割を周知することが大切
自治会というと「めんどくさい」「かかわりあいたくない」「無くても困らない」といった否定的な意見がSNS上にはあふれています。しかし近年の様々な地域での災害、2024年正月の能登地震の被災地の状況を見ても自治会の役割は重要です。「そんなの行政の仕事でしょ」という人は多いですが、ただでさえ行政は人手不足の状況なのに災害時に頼りになることは少ないです。実際、市の防災担当課でも「大地震の時は自分たちで何とかしてもらうしかありません」と言われます。
当然ですね。ですから自治会や町内会というのは何だかんだ言って無いと困ることも多いのです。その意義を自治会員の皆さんが理解していればもしかすると「自治会長をやってもいいよ」という人が出てきてもいいような気がしています。
はてさてどうなりますことやら