自治会・町内会活動と政治・選挙との関係
自治会や町内会がより良い地域社会を形成することを目的として特定の政治家を支援することは禁止されていません。ですから自治会や町内会が例えば市議会議員選挙などで特定の候補者を推薦すること自体は公職選挙法に違反するものではありません。
しかし町内会や自治会に加入する住民には様々な考えの方がいるため住民の合意形成が難しく、自治会推薦や校区推薦に同意できない住民からの批判や異議が唱えられ問題に発展する可能性も否定できません。
また当然ですが自治会員や役員に対して自治会が推薦した候補者に投票を強要したり、自治会が推薦した候補者の後援会活動を手伝わせたり、これらを強要することは出来ません。
一方で自治会や町内会活動において政治家や議員との関係は、地域の発展や問題解決のために時に重要な役割を果たすものと言えます。自治会推薦、校区推薦の市議会議員が当選し、その後の議員活動において適切な関係が築かれることで、地域の声を政治に届ける橋渡し役や、地域のニーズや課題を理解し、適切に議会で政策提案を行うパートナーとしての役割が期待できます。
自治会・町内会で推薦した議員との適切な関係は?
- 議員とのコミュニケーション形成
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政治家や議員とのコミュニケーションは重要です。自治会、町内会の組長会議や役員会など定期的な対話や意見交換の場を設けることで、地域の声や要望を共有し合うことができます。その声を議会などの提案として市政などに届けてもらうことが出来ます。
- 地域の問題解決
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政治家や議員は自治会や町内会の地域の課題や問題に対する提案や支援を行うことが期待されます。地域のニーズに応える政策や予算の確保に向けて協力をもらえることを期待できます。
- 議会での地域の代表としての役割
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政治家や議員は校区や自治会の地域住民の代表としての役割を果たします。地域の声を政府や行政機関に適切に届けるための連携することで地域の悩みの解決につながりやすくなることが期待されます。
自治会・町内会で推薦することの問題点
- 利益が偏ることの問題
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政治家や議員との関係が過度に密接になると、特定の利益集団の声が優先される可能性があります。特に長年にわたって自治会長をやっている人の声が通りやすくなり他の自治会の声が届きにくいという事が良くあります。公平な意見収集と代表性を保つことが重要です。
- 地域活動の政治利用という問題
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政治家や議員が地域活動を選挙活動のプラットフォームとして利用することが問題となることがあります。特に与党の議員の場合、道路整備や公園整備など予算をとるために県議、国会議員とのパイプを持っていることを優位に使う傾向があります。政治家はその地域のために働くのではなく全体のために働くべきで、地域活動と政治活動を分けることが求められます。
- 透明性が維持されているかという問題
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政治家や議員との関係が自治会長や一部の役員との関係性の中で非公開で進行する場合、地域住民の信頼を損なう可能性があります。透明性を保ちつつ、公正な活動を行うことが大切です。