豊橋市の企業が提供するアプリ「デンタツくん」

昨日の中日新聞の記事に豊橋市の企業が提供するアプリ「デンタツくん」についての紹介がありました。以前からこのアプリについては自治会の運営にも活用できそうということで気にはなっていたのですがググってもあまり情報がなく一部の市内の自治会で試験的に運用している段階なのかと思っていました。

しかし今回の記事では既に運用段階に入っているような印象でした。市内の企業が提供しているアプリですし俄然興味が湧いてきました。

自治会や町内会の運営にアプリはどう生かされるか?

以前、自治会運営アプリについての記事を投稿したことがありましたが、自治会運営アプリを導入するかどうかのハードルは大きく2つあって、ひとつはどれくらいの人が利用するのか?そしてもうひとつが費用の問題です。

今回の新聞記事によれば既に導入している豊橋市内の自治会では6500人の人口の校区でアプリの利用者は1000人程度とあまり利用は進んでいません。一方で費用については自治会は無料で利用できるというようなことが書かれていたのでちょっと試してみたいと感じました。

デンタツくんの公式サイトをチェック

まずはデンタツくんの公式サイトをチェックしてみましょう。

サイトを見てみると自治会向けのアプリというよりも学校、幼稚園、保育園、塾や習い事、スポーツチームでの活用を考えて開発されている感じです。確かに自治会でも活用はできそうですが機能が多過ぎる気もします。

でも、自治会や町内会は無料で使えるというのは大きな魅力です。デモみたいなものがないのでどのような感じかいまひとつ分かりません。そこでこのアプリ開発会社にデモ的なものはないのかメールで問い合わせてみました。

返ってきた回答は「数千人規模の自治会じゃないと対応していない」とのこと。当自治会は500世帯。ちょっと規模が小さいようです。仕方ありませんね。いつか校区自治会でこのアプリの採用を検討されることを待ちましょう。

自治会運営アプリはもっと低機能でいいのでは?

自治会の運営にアプリを導入するという流れは理解できますが、果たしてどこまでの機能を持たせるのがいいのかという問題があります。自治会の運営にアプリを活用する最大の目的は「負担軽減」であると思います。

まず真っ先に考えられるのが回覧板のデジタル化です。これは比較的ハードルが低く、回覧板の資料をスキャンしてウェブサイトに掲載すればできます。続いて考えられるのは「自治会費の集金業務」ですが、これをアプリでやろうと思うと急にハードルが上がります。

自治会費の集金業務を行うにはまず自治会員の個人情報をアプリ内で収集する必要があります。続いて様々な決済サービスとの連携を図り運用する必要があります。全ての人がアプリを利用して自治会費を納めることはないでしょうし現金集金との併用で会計の負担は増してしまうと想像できます。

そのように考えると自治会の運営でアプリを活用するというのはなかなか難しいのかもしれません。とりあえずは電子回覧板、イベントや行事のお知らせ程度の内容で充分なのではないかと思ったりします。

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この記事を書いた人

Katsuyuki Susakiのアバター Katsuyuki Susaki 自治会長・ウェブ屋

当サイトの管理人です。2022年度に組長が回ってくるタイミングで自治会長をやる羽目になりました。500世帯位の自治会で試行錯誤しながら理不尽な要望も聞きながら何とかやっています。そんな僕が自治会長をやって気付いたこと、今後の自治会運営についての考えなどを記事にしています。本業はフリーランスのウェブ屋。1965年製。空いた時間には愛車ヤマハボルトで遊んでいます。

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